ぐっちーの健旅ブログ

健康を手に入れて、いつまでも元気に旅をしよう

糖尿病はいつから急増した?

こんにちは!

グッチーです。

 

今回と数回に分けて

糖尿病がいつから急増し始めたのか

を振り返りながら

そこから見えてくる糖尿病対策について

解説していこうと思います。

今回の記事を読むメリットは

糖尿病の対策として

何に気をつけていけばいいのか

 

予防行動として何をすればいいのか

を知ることができます。

 

逆に今回の記事を読まなければ

進行している糖尿病を無視して過ごし

気づいた時には悪化していた

という可能性もありますし

 

糖尿病合併症を発症させて

視力低下などのリスクが

高まってしまう可能性もあります。

 

なので糖尿病を予防して今までと変わらない

生活を続けていきたいという方は

ぜひ最後まで読んでもらえたらとも思います。

 

 

今回の話の流れ

 

というわけで糖尿病がいつから急増したのか?

その増加要因を考察し

どのように対策していけばいいか

について解説していきます。

 

糖尿病はいつから急増したのか?

日本で最初に糖尿病になったのは、

平安時代藤原道長と言われており

糖尿病は随分昔から存在した病気です。

 

しかし増加し始めたのは1960年ごろからで

急増したのは1980年代前後でかなり最近の話なのです。

 

image/_photos_uncategorized_2014_10_17_1.jpg

引用元:

第175回らくわ健康教室「若い人となにが違う? 高齢者の糖尿病」: おとまる健康ニュース

ではこの頃に何が起きたのかというと

高度経済成長です。

高度経済成長とは戦後日本が先進国として

進出するようになるきっかけになった出来事です。

 

この頃にどんな変化があったのかというと

新しい知識、モノ、技術が

どんどん取り入れられるようになり、

 

鉄鋼業や製造業、建設業など第二次産業

と言われるような産業が発展していきました。

 

それに伴い雇用機会が増え収入も増加し

今まででは買えないものが買えるようになり

高価だったものが量産などにより

安く買えるようになり、

 

いわゆる好景気でQOLがかなり

向上していったのが高度経済成長期です。

 

では高度経済成長期の中でもどのような変化が

糖尿病の増加につながったのかを考察していきます。

 

食の変化

まず真っ先に考えられるのは食の変化です。

 

この時、食にどのような変化があったのかを

大まかにまとめると以下の2つです。

  • 食の欧米化
  • 食の工業化

2つ全てを1回で解説すると長くなるため

今回の記事では食の欧米化を中心に

解説していきます。

traditional american breakfast with pancakes, fried eggs, bacon, sausage and ham served in a diner - 野菜不足 ストックフォトと画像

 

食の欧米化について

なぜ食が欧米化していったのかというと、

戦後日本人のカロリー不足を危惧したGHQ

油を多く使う食事である米国型の食事が推奨

されるようになっていきました。

 

また戦後に伊勢湾台風などもあり

米の不作に陥り食糧確保が困難な状態が

続いたとされています。

 

一方アメリカでは第二次世界大戦を機に

穀物の量産体制がとられていたため

穀物余剰に陥っていたとされています。

 

そのため日本は格好の買い手となり

1950年代頃より学校給食を機に小麦を使った

パンやミルクが食されるようになり

 

一般家庭ではパンや目玉焼き、コーヒーを

取り入れる欧米型の朝食が普及していった

とされています。

 

さらにアメリカから豚や鶏が輸入され

穀物を飼料に使ったアメリカ型の養豚や養鶏が

拡大していきました。

 

そしてこの頃から、豚や鶏卵・鶏肉などの

一人当たりの摂取量が急激に増加し

牛乳・乳製品や食用油の消費量が

2倍以上に増えていったとされています。

 

実際に統計などを調べてみると

1960年ごろから脂質の摂取比率が増加

していることがわかります。

1.jpg

日本人の総カロリー、蛋白、脂質、炭水化物比の60年間の変化 :: 日本ローカーボ食研究会

食の欧米化と糖尿病の関係

では食の欧米化がどのように

糖尿病と関係してくるのでしょうか?

 

食の欧米化とは

決まった定義はありませんが

 

米や野菜などを中心とした

一汁三菜な食事内容から

肉や油、乳製品などを中心とした食事内容へ

変化していったことです。

 

それは単に家庭の食事だけに限らず、

ファミレスやファストフードなどの

外食も含みます。

top view burger fries plate with pickles,romania - 野菜不足 ストックフォトと画像

海外の進出企業として

マクドナルドやケンタッキーフライドチキン

サーティーワンアイスクリーム、

コカ・コーラロイヤルホストなど。

 

日本の外食チェーン店としては

すかいらーく」「吉野家」などが

この頃に出店され始めました。

 

では欧米化で栄養成分的に

どう変わったのかというと

 

植物ベースの食事から動物ベース、

タンパク質や脂肪の多い食事に変化し、

野菜・食物繊維の摂取量が減少していったと言えます。

 

糖尿病の発症要因は様々ですが、

飽和脂肪酸の摂取量が多いこと

体に内臓脂肪が増加することなどが

関係しているとされています。

 

そして動物ベースの食事は

飽和脂肪酸の摂取量が多くなりやすく

肥満になりやすい傾向にあります。

 

肥満になれば2型糖尿病高血糖要因である

インスリン抵抗性という状態を引き起こし、

さらに悪化すると血糖値を下げるホルモンである

インスリン分泌量が減少してしまいます。

 

そうすると急激な血糖値の上昇を引き起こし

典型症状である多飲・多尿・口渇感が現れ

2型糖尿病と診断されていくのです。

 

また野菜や食物繊維には

血糖値の上昇を緩やかにしたり

体がエネルギーを作り出すための潤滑剤になる

ビタミンやミネラルが含まれています。

 

食物繊維が不足していると

腸管から糖が吸収されやすく

血糖値が上昇しやすくなります。

 

ビタミンやミネラルが不足すると

糖を身体活動の燃料に変換する機能が

効率よく機能しなくなり糖の渋滞を引き起こし

結果的に高血糖に繋がる可能性もあります。

 

そのため食の欧米化により

野菜や食物繊維の摂取量が減少し

肉や飽和脂肪酸の摂取量が増加すると

糖尿病につながるというわけです。

 

ちなみに動物ベースの食事ばかりになると

糖尿病だけでなく心疾患や発癌リスク

が高まることもわかっています。

 

詳しくは

また別の機会に説明できればと思いますが、

 

糖尿病やその他の重大疾患を予防するためには

食事内容が肉や飽和脂肪酸に偏らないように

魚や卵、大豆タンパク、オメガ3の多い亜麻仁油

オリーブオイルなどからも摂取することを

意識してもらえたらと思います。

 

糖よりも脂肪の方が悪い?

食の欧米化について学んでいると

「糖よりも脂肪の方が悪いのでは?」

と思うかもしれません。

 

エネルギー摂取比率のグラフを見ても

炭水化物の摂取比率が多かった頃よりも

脂肪の摂取量増加に伴って

糖尿病が増加しています。

 

確かに脂肪は糖尿病発症要因の一つです。

 

しかしながら、炭水化物は紛れもなく

糖尿病の発症要因です。

 

ではなぜエネルギー摂取比率的には

炭水化物の摂取量が低下している

にもかかわらず

糖尿病が増加したのかというと、

 

栄養の質、炭水化物の質

変わった可能性があるからです。

 

そこに関わってくるのが

高度経済成長期における食の変化の2つ目

食の工業化です。

 

今回の記事は以上になりますが、

次回の記事では

食の工業化と糖尿病の関係

について解説していこうと思います。

 

最後まで読んでいただき

ありがとうございます。